歯周病のメンテナンス
  
       

 すでに歯周病という言葉は、一人歩きしていて歯医者さん以外でもよく耳にする言葉でしょう。

 一般的には、歯ぐきの調子や噛み合わせがうまく出来にくいなどで歯科医院に行ったときに「歯周病」と言われ、治療を受けることになると思います。この病気の治療は虫歯と違って結構長くかかります。

更に、治療が終わって本当に治って もう二度と罹らないと思ったり、病気をぶり返すことは無いとお思いの方が多いと思います。

 答えは、違います。

 実は、この歯周病は「生活習慣病のひとつ」と言われています。よってご自身の生活の状況を病気予防の方向に切り替えなければなりません。と言うことは、歯周病の治療を終えても終わったわけではなく、生涯を通してかかりつけの歯医者さんと一緒に歯周病予防プログラムを実行して行くことが望ましいでしょう。 

 歯周病は、サイレントディディーズ(症状も無く進行する病気)と言われますし、階段状の進行(一段、一段ずつのドンドンという形)の病気です。

 大切なのは、治療後のかかりつけ歯科医のアドバイスを忘れないことでしょう。更に、状態によっては期間ごとにチェック(メインテナンス)が絶対に必要です。このメインテナンス無しには歯周病の治療のゴールにはならないでしょう。ガン患者様は、治療・手術後は再発防止の為にかかりつけ医師とメインテナンスを行っています。同じ考えを持っていただきたいものです。

 最後に日本歯科医師会が推進している8020運動(80才で20本の健康な歯)のためにも、かかりつけの歯医者さんとお口の健康チェックを定期的にしてもらうことが歯周病の再発防止と予防のための一番のお薬になると言えるでしょう。