歯医者さんの消毒と滅菌について


 最近の歯科医院の消毒や滅菌はどのように行われているのか?

 目に付かない部分を知っていただき治療を安全に受けることの一助になればと思いここに項目を作りました。

 まず、言葉の意味ですが 『消毒』とは「すべての菌を殺滅する」のではなく 数を減らすことであり、『滅菌』とは「全ての微生物を殺滅し無菌の状態にする」ことを言います。
 歯科治療において当たり前のことですが、お口の中を触って診察や治療を行います。また、いろいろな器具や手指を使います。
 一人一人の患者様に安全安心の治療の環境を作るためのものとお考え戴きたく思います。

 お口の中に触れる耐熱性の器具は次の3つの方法のいずれかで処理されています。
 

@ 高圧蒸気滅菌法(こうあつじょうきめっきんほう) 
 121℃ 20分、130℃ 10分ぐらいで行われます。高圧・高温蒸気で微生物を殺菌します。
A 乾熱法(かんねつほう) 
 180℃ 60分ぐらいで行われます。高温で微生物を殺菌します。
B 煮沸消毒法(しゃふつしょうどくほう) 
 80℃ 15分ぐらいで行われます。高温水で微生物を殺菌します。

 さらに、このほか熱に弱いものなどについては薬液などによる消毒法が行われていますし、上記の方法で滅菌・消毒された器具類のほとんどは紫外線灯(殺菌灯)のもとで保管されます。
 また、手指においては手袋や薬液による消毒を一人一人の患者さまごとにしたりとなります。
 このほかにも火炎滅菌(かえんめっきん)〔炎で滅菌する〕、エチレンオキサイドガス滅菌〔特殊なガスで滅菌する〕、放射線滅菌ホルムアルデヒド消毒 などもあります。
 

 われわれ幸手市歯科医師会は、各歯科医院において感染予防に努めて 患者様の安心安全にも努めています。

 上記に示した数字等は推奨すべき範囲の一部であり全てを示すものではないことと、条件などは国によっても異なることをここに申し添えておきます。